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どうも、by_sKです。

先日、うっかり中国の深センへの無料旅行券をゲットしたので、10/22〜27までの約1週間をかけて深センの色々を見てきました
やったぜ。

てなわけで、見てきた中国のアレコレを紹介しようかと。

国による、世界最先端の工業都市、深セン。
少しでもその凄さが伝われば幸いです。
それでは、始めます。

深センの基本情報

深センは中国の中でも端っこ、上海のすぐ近くにあります。
一言で言えば、新しいシリコンバレーであり、規模の大きすぎる秋葉原です。
以前とある企業のインターンにて、担当のメンターさんが1週間深センに居たために僕がその間放置されるという事案が発生したことがありますが、その時のメンターからは「QRコード決済の普及率が凄くて驚いた」という感想を聞いていました。

…と、正直行く前はこれくらいしか知ってることはなかったんですよね。
では、実際に見てきたものを見ていきましょう。

QRコード決済が当たり前

最初の衝撃はまずこれに尽きると思います。
使われる頻度はクレジットカード<現金<QRコード決済です。
たまに現金が使えない店があるレベルです。

クレジットカードは店によりますが、コンビニ(ホテル横のセブンイレブン)では使えませんでした
また、自販機もQRコード決済しか使えなかったものがありました(他の自販機見かけなかった)

中国のQRコード決済は日本のように乱立しておらず「アリペイ」「WeChat Pay」の2種類のみが使われています。
深センで行った全ての店(間違いなく100%)でこの2種のどちらかはサポートされていました。

しかし、自分が深センに行った頃は「アリペイ」「WeChat Pay」共に中国銀行の口座がないとサービスを利用できなかったので、我々はQRコード決済の恩恵を受けられませんでした(現地のガイドさんに現金を渡して体験はさせてもらえました)。
※2019/11/5に「アリペイ」が中国銀行の口座がない人のためのチャージサービスを発表したので、今後は利用できると思います。

セルフレジだらけのスーパー

super_selfreji

これは中国のスーパーのレジです。
見えてるレジはすべてセルフレジです。
QRコード決済の影響があってか、基本的にセルフレジのほうが多いです。

super_reji

このスーパーでは一応有人レジもあったので、現金で支払いました。
有人レジにしても、UIがいい感じ

無人コンビニ

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思ってたよりしっかりしてた無人コンビニ
まちなかにこんな感じで設置されてます。

入り口にて、QRコードを読み込んで何やらいじると入口のドアが開きます
(というか、現地のQRコード決済とアプリが利用できないとそもそも入れない。)

で、中の商品を好きに手にとって出口へ。
出口にはかごがあって、そこに商品を入れるとなんの商品をとってきたかが自動で認識されてかごの横の画面に出ます
これはRFIDかな?UNIQLOがやってるやつですね。

あとは画面に出てる商品が正しいことを確認して、決済完了。便利なもんです。

無人軽食屋

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店員が居ないのに料理が出てきて食べて出ていける面白い店。
利用はしなかったけど、中を見るだけ見てきました。

QRコードで注文したら機械が商品を出してくれるシステムです。
どうやら、後ろで機械が材料群をうまいこと処理しているらしい…。
↓の受け取り口で受け取ったら店内の好きな席で食べられます。

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まあ吉野家みたいな丼ものなら、うまくやれば機械に任せられそう。

店内のテーブルにはボタンがあって、押すとテーブルの天板が外れて上に乗ってるものが机の奥のゴミ蓄積所に落ちる仕組みになっているので、食べ終わったらトレイごとそこに落として退店できます。
無人化システム、なるほどですね…

顔認証決済

中国では最近QRコード決済より便利な決済方法として顔認証決済が伸びています。
顔をカメラに写すと、それだけで個人レベルまで本人が特定されます。
あとは暗証番号代わりに電話番号を入力すると決済完了
これが一般的なスーパーに平然と置かれています。

この決済方法、QRコードのほうが早くない?と一瞬思ったりしましたが、財布も携帯も持たずに店に来て決済が完了できると思うと、人気にも納得できます。

自動図書館

autoLibrary

市民中心(日本で言う市民センター、センターが中心になるのは面白い)という駅の周りを歩いていて偶然見つけました。
QRコードによる認証を通して本を借りたり返したりできるようです。
これがしれっと自販機のように置かれているので、結構面白いなって思いました。

宅配ポスト

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日本でも増えてきた宅配ポストですが、中国のものは受け取り専用ではなく、発送が可能でした。

post_interface
ロッカーについてる画面で荷物を登録して、QRコードで決済すれば発送処理完了
めっちゃ便利ですね。



ここからは地域やイベントの話をしていきます。

格安複製品の街「華強北」

華強北(読み方:ファーチャンペー)は、東京の秋葉原の電気街を中国風味かつぶっ飛んだ規模で再現したような街です。
店舗内に雑に置かれているものからも「別世界感」がありました。
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ビルの3フロアがLED専門店になっていたり、しれっとチップやメモリがバラ売りされていたりとギークさを感じられます。
また、ギークなものでなくてもガジェットがたくさんありました

いくつか現地で見てきたガジェット群を紹介します。

fachampay_apods
これは「APods」。聞いたことある…
ネーミングがアレ。
音めっちゃいいので購入、確か日本円で800円位だった気がします。

fachampay_usb
これはUSBメモリ
1600円で7つの16GBのUSBが買えた。
買わなかったけど、めちゃくちゃ小さいAndroidスマホも売ってた。
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Simカード挿せば4G通信までできるらしい。
この見た目、このボタン配置だけどAndroid。

基本的にガジェット(主にスピーカーやイヤホンが強い、他にもスマホ用品やカメラなど)が安く手に入るので、お買い物にはまた行きたいです。

市民中心 イルミネーション


深セン 市民中心 - Spherical Image - RICOH THETA


約15分にわたる国ぐるみの本気のイルミネーション作品です。
映像は流石に貼れなかった。
市民中心広場から見える全てのビルがLED自発光のディスプレイになっていて、音響もしっかりしてる状態で演出がなされます。
日本じゃ真似はできない、すごい規模です。
一回は見ておきたいですな。
毎週末の定時放映だそう。

市民中心 深セン市工業展覧館

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こういう〜〜館、出先で探すくせがついてるので行ってみました。

入場の際に「荷物を預けてくれ」と言われてロッカーのところに行くと、
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このロッカー、コイン入れるところどころか扉を開ける取っ手がない

kogyotenrankan_locker_interface
まじで困惑しました。
「存」ボタンを押すと荷物が入ってないロッカーがバンッと開き、そこに荷物を詰めて閉めると自動でロックされバーコードが印刷されたレシートが出てきます
開けるときはレシートを読み取り口にスキャンさせるだけ
自分で開いてるかどうかの確認すらしなくていい、という点で結構感動しました。
なるほどなあ。

中国の工業に関する展示があるのかな?と思いきや、世界の有名なプロダクトや発明が様々な展示方法で展示されていました

賞をとったプロダクトの実物展示から
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歴史を変えたプロダクトの3Dプリンター再現まで。
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良い感じ。

それから、深センにあるでかい建築物の模型もありました。
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…これどうやって作ってるんだろう。
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手作業だろうか?

最後に、これは一度屋上に出てから入れる謎のフロア
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フロアの中にタワーがありました。
めっちゃかっこよかったんですが、時間がなくてちゃんと見れなかったのが悔やまれます。

深セン市前海展示庁

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深センの中でも海沿いの街、前海(チャンカイ。深センは現地ではシェンチェン)の成り立ち、そこから深セン全体の構想をなんとなく知ることができる展示場です。
内装の壁が流線型だったのが印象深いです。

写真は解説ムービーの放映所のものです。
スクリーンに映像が放映されつつ、スクリーンと観客の間に設置された模型が映像の解説に合わせて光ります
これ以外にも、展示方法がいちいちかっこよかったです。


さて、いかがだったでしょうか。

国による、世界最先端の工業都市、深セン。
潰し合いが発生せず、国の管理の元発展する異質の地。
合理主義が現状維持の意思を用意に上回る街。


日本とは何もかもが違って、面白かったです。
以上、旅レポ。

そのうち、またしょーもない記事を書きます。
では。